鍼薬同効
李式伝統鍼灸は当院の中医学治療の根幹となる鍼灸術です。
李式鍼灸の6代目李揚先生が提唱する理論の一つに「鍼薬同効」があります。
鍼と薬(漢方薬)は同じ効果がある、と言うものです。
4代目李世珍先生の著書「臨床経穴学」には漢方薬(湯液)と同等の効果を出せる経穴とその組み合わせ、補瀉法などが書かれています。
補中益気湯、半夏厚朴湯、二陳湯など補瀉含めて多様な湯液の効果を出す鍼灸術がありますが、使いこなすには湯液の知識も必要となります。
湯液の勉強はなかなか難しく漢方薬の入門書の多くは日本漢方のもので、中医学の湯液の書籍は上級者向けの専門的な本しかありません。
日本漢方と湯液の考え方は若干差異があるため、入り口を間違えると中医鍼灸に湯液を重ねて考えた時に大きな違いとなってしまい臨床では役に立たなくなってしまいます。
当院がご提案する漢方薬は中医処方学理論に基づいたものです。
漢方薬を買う時に「パッケージの記載の症状は〇〇だけど、これで本当にいいのかなぁ」と思われるかもしれませんが、弁証論治から導き出された処方なのでご承知おきください。
鍼灸と湯液、体の外側と内側の両方から治療を進めることで高い効果を期待できます。