不眠治療にアルコールは厳禁

不眠には寝つきの悪い「入眠困難」、夜中に目が覚める「中途覚醒」、明け方に目が覚める「早朝覚醒」に分類されます。

当店では30分ほど寝付けないのが軽度、60分以上時間がかかると重めの入眠困難と判断しています。

入眠困難では考え事をしてしまう、目がギンギンに冴えてしまう、ウトウトするが眠れていないなど人により症状は様々です。

また中途覚醒も1~2回目が覚めるのは軽度、3回以上または1時間おきに目が覚めるのは重めの中途覚醒と判断します。
また再入眠できるまでの時間によっても軽重を判断します。

 

 

不眠の原因を大まかに分類すると、疲れすぎ(心脾両虚)、ストレス(肝気鬱結)、熱により脳が休まらない(陰虚火旺)状態があります。

考え事や頭が冴えての入眠困難は肝気鬱結が原因となることが多く、中途覚醒では心脾両虚により睡眠を維持できないと考えます。


ところで、不眠治療をするならアルコールは厳禁です。

断言しますが、アルコールをやめない限り不眠は治りません。

飲酒量を減らすのでは無く、ゼロにしないといくら導入剤を飲んでも鍼灸治療をしても治りません。
特に睡眠導入剤の服用とアルコールの組み合わせは最悪で、不眠をさらに増悪させる原因となります。
アルコールを断ったうえで鍼灸治療をして、初めて不眠に対して効果があらわれます。


その理由として、血液脳関門とアルコールの関係があります。

血液脳関門とは、血管から脳へ有害物質が入らないようにするバリアの役目を果たすものですが、アルコールやたばこのニコチンは血液脳関門を通過します。

脳に直接作用し血流を増加させ、活動的にするアルコールが入れば、当然脳は活性化し休まることはありません。
睡眠を取れたとしても質の良い睡眠では無いので、疲れが取れない、ボーっとする、寝た気がしないなど不眠症状を感じてしまいます。

導入剤を服用して入れば、両方が脳に作用し成分がケンカし、薬が効くわけないのです。


不眠治療は脳の安静、安定を目指すものです。
ストレス、イライラと同じく、アルコールも遠ざけましょう。

2026年05月05日