肩こり・腰痛

姿勢性の肩こり、腰痛

肩こり、腰痛、首のコリなどの大きな原因はデスクワークや立ちっぱなしなど、
同じ姿勢が長時間続くことで起こります。
これは姿勢性または疲労性の肩こりや腰痛と言い、血行不良で筋肉が硬くなったためにおこる痛みです。
一般的な肩こり腰痛の多くは姿勢性によるものですが、自律神経からくる肩こり腰痛もあります。


自律神経からくる肩こり、腰痛の特徴

自律神経の乱れからくるタイプの肩こり腰痛は、首から肩、背中、腰までが全体的に張っており、その硬さも背中に板が入っているようなバリバリの硬さです。
しかも通常のマッサージや姿勢性の鍼治療では効果が無く、自律神経の興奮を抑える治療をしないと筋肉が緩みません。

 

姿勢性の肩こり腰痛の鍼治療では、血行不良となった目標の筋肉に鍼を刺し電極を付け低周波電気を流します。
電気刺激により筋肉が動きポンプ作用により疲労物質や老廃物は血液とともに流れ、新鮮な血液が筋肉に流れ込んできます。
これが疲労性疼痛の鍼治療です。

しかし同じ治療を自律神経タイプの肩こりにやると、体は拒否反応を示し余計に硬くなります。
マッサージでも同様で、一生懸命ほぐそうとしても硬さは取れず筋線維を痛め揉み返しとなってしまいます。
肩こり腰痛がひどくマッサージや鍼に行っても効果が無く、揉み返しが毎回出てしまう場合は、肩こり腰痛が自律神経から来ている可能性もあります。


自律神経タイプの肩こり、腰痛の治療

自律神経の興奮が筋肉の緊張状態を作っているので、自律神経の興奮を抑えてリラックス方向に持っていくことが大切です。
強い刺激は筋肉を傷めつけるだけとなり、体の防御反応でさらに筋肉は固くなってしまいます。
鍼の切皮、刺入の刺激にすら反応してしまう場合があるので、その場合はお灸やマッサージなどで体の緊張をとることから始めます。

 

少し緊張が取れたら首肩腰などに鍼を浅めに打ち、そのまま10~20分ほど置いておきます。
どうしても緊張が取れなかったり鍼の痛みを感じてしまう方には、球状のガラスを真空状態にして筋肉を吸い上げる「吸い玉」を腰から背中におこないます。

 

自律神経由来の肩こり首コリの方は頭痛も出やすいので、頭や目の周りをマッサージして終了となります。

 

硬すぎる肩こり腰痛は体からの注意信号

肩こりもひどくなると頭痛、めまい、吐き気などを、腰痛は痛みやしびれ、時に座っていられない、立っていられないなどのつらい症状を引き起こします。
あまりに硬い肩こりや長く続く腰痛は体からの注意信号かも知れません。

当院の鍼灸治療のコースは「自律神経の鍼灸治療」と「肩こり腰痛の鍼灸治療」と分かれていますが、その時に最適な治療を行いますのでどちらを選んでご予約していただいても大丈夫です。
お気軽にご相談ください。