不妊症の原因?

不妊症で鍼灸治療を受けられる方の多くは、病院で検査の結果原因不明と診断された方が多い傾向にあります。
子宮筋腫や子宮内膜症、チョコレート嚢胞などの診断を受けたと言う場合もありますが、いずれも程度は軽いことが多いです。
症状が強くても手術を受けたと言う方が多いので、不妊症の治療の段階としてはまず病院で検査、上記の症状が強ければ手術などの治療。それから不妊症の治療と進んでいき、それでも結果が出ないときに鍼灸を選択する方がほとんどです。

鍼灸は不妊治療の最後の砦でもあると言えます(勝手に思っているだけですが)。


ここからは私の経験則からの持論になりますが、病院では原因不明とされた不妊症の8割は「冷え」が原因です。
じゃぁ、今からお腹を温めます――。と言ってもすぐには改善しません。
なぜなら長い年月をかけて冷えてしまったから。

女性は中学生になると制服でスカートを履くことが多く、ここから長い長い時間をかけて冷え体質が作り出されます。
季節問わずスカートを中高6年。冬も夏の冷房の中でもスカート。足は常に冷気にさらされ、慢性的な足の冷え体質が6年で形成されます。
18歳を過ぎれば制服を着ることは無くなりますが、おしゃれをしたい年齢であれば短いスカートを履くこともまた多いでしょう。ここでさらに下腹部の冷えが進行します。
男性は基本的にズボンが多く、短パンはカジュアルな場合のみ。制服や仕事で生足を出してる男性は見たことありません。これが男性が女性ほど冷えない理由だと思います。

余計なお世話ですが、夏に若い女性が足を出したりヘソを出してたりすると冷えないか心配です。夏で露出が多くなる分、逆に冷房により冬より冷える機会が増えます。

体質改善はダイエットや筋トレのように一朝一夕でできるものではありません。それなりの時間をかけて変えていくものです。
それと同様で長い時間をかけて「冷え体質」と言うものに変わってしまうのです。
これは体質改悪です。
原因不明の不妊症の原因はここにあるのではないかと考えています。


不妊症治療ではお灸が中心になることが多く、お腹と足の経絡をお灸で温めると効果が高まります。
自宅で自分でお灸をするのも良いでしょう。

鍼灸での不妊治療は体質改善の意味もあるので、続けることが必要で1回の治療ではまず治りません。
病院での治療がメインで鍼灸は月1、2回では効果は出ないので、少なくとも鍼灸治療は最低週2回は通いましょう。

今、10代の方たちは冷えには十分注意してほしいと思います。

2021年05月21日