難聴・耳鳴・耳閉塞感の治療法

難聴、耳鳴の鍼灸治療ですが、前回ブログに書いた通り症状は違っても原因は同じものなので治療法は共通となります。
共通なのはあくまでその患者さんの難聴、耳鳴の治療法であり、人により原因はストレスだったり痰湿(むくみ)だったりと違うため、原因をしっかりと見極めて治療をすすめます。

 

耳のツボや経絡に鍼を打ち経絡の滞りを解除するのが目的となります。
また耳周囲や首肩周りの血行を改善する為に、首肩の筋肉に鍼を打ちパルスをかけて血流改善も図ります。
むくみが溜まっている方には吸い玉を背中や首肩の周囲におこない、溜まった痰湿を強制的に除去しますが、むくみの除去に最も効果的なのは運動で汗をかくことです。
これはブログの「痰湿による症状のセルフケア」に書いてあるので、そちらをご覧ください。

 

痰湿タイプの難聴や耳鳴は痰湿が取り除くのに時間がかかるため、耳の症状の変化が出るまでにもやはり時間がかかります。
その間は痰湿を溜め込まない生活(禁酒や運動、食生活の改善)が大切になります。

突発性難聴は一般的に3ヶ月で症状固定となるため、早めの治療が大切です。
最初は耳鼻科でステロイドなどの治療を行うと思うので、それと並行して鍼灸治療を受けて頂ければと思います。

突発性難聴は短期決戦型の治療となるため、週2回の治療を集中して行います。
その間にも耳鼻科での検査や投薬などはあると思うので、耳鼻科の診察と鍼灸を同時に進めていきましょう。

 

聴力の回復はもしかしたら難しいケースもあるかもしれません。
実際に聴力までは回復しなかったこともあります。
しかし耳鳴やめまいなど周辺症状は鍼灸である程度取ることは可能なので、少しでも症状を軽くして生活に支障のないようにしていきましょう。

2023年10月12日