パニック障害の原因

パニック障害では急激な不安感や動悸、目まい、過呼吸などの呼吸の症状が出ます。
突然発作が来るように心臓がドキドキし始める予兆があったりします。
外出先や人混みで「ここで過呼吸になったらどうしよう」と不安になると、それがさらに動悸や呼吸を早め、パニック発作を起こしてしまいます。


パニック障害(ここではパニック症状と言います)は気の逆上、逆乱と考えます。
その気の流れを調節しているのは肝です。
ストレスや疲労などで肝が疲れると、気をコントロールする機能が低下し呼吸苦や動悸、息切れと言った症状があらわれます。これが最初のパニック発作です。

「またあの息苦しさが出たらどうしよう」と言う不安が長期に及ぶと、さらに気血の流れを乱して体は消耗していきます(ネガティブな感情は心身ともに疲弊します)。
そうすると少しの衝撃(不安や驚き、恐怖など)で、簡単に気が乱れてしまい動悸や目まい、過呼吸などの症状がすぐに出てしまうのがパニック症状です。

気と言う目に見えないものの運行の乱れなので、病院で検査しても異常は見つかりません。
症状はあるのに病院の検査で何も異常が見つからないと言うのが、不安を増大させパニック症状を治りにくくしている面もあるかも知れません。
しかし東洋医学の観点から見ると、原因はハッキリ見えています。
上述した通り、通常運行している気が急に乱れることで呼吸や動悸などの症状が現れるのです。

2023年11月07日