漢方アロマ 睡眠改善トリートメント

漢方アロマ自律神経コースの睡眠改善トリートメントは寝付きが悪い、夜中に目が覚めてよく眠れない、寝ている時間は長いのに疲れが取れないなど、睡眠のお悩みをメインにしたトリートメントです。

 

睡眠のトラブルの原因
①肝気鬱結(ストレス)
②陰虚による内熱の鬱積
③心神の滋養不足
などが考えられます。
東洋医学用語なので、何のことか分かりにくいと思うので一つずつ解説しますね。

 

①肝気鬱結
ストレスにより体にグッと力が入ったり、噛みしめをしてることはありませんか?
無意識のうちにストレスへの防御反応で力が入ると、呼吸も止めています。
それを続けたり繰り返すと、体の中の気の動きもどんどん鈍くなり気が滞ってしまう状態を気滞と言います。
気滞による詰まりが長期化すると、体の中で気が熱化し髄海(脳)を不安定にします。
髄海への影響が不眠や不安感、イライラなどの精神状態の不調としてあらわれます。

②陰虚内熱
陰液は体の中の冷却水の役目があり、熱を抑えたり体全体を滋養する作用があります。
この陰液が少なくなった状態が陰虚で、冷却水が少なくなるので相対的に熱が強くなります。
この熱もまた、髄海(脳)を不安定にし睡眠に影響します。
女性は生理があり血液は陰液に属するため、陰虚になりやすい傾向があります。

③心神の滋養不足
心神とはざっくり言うと髄海や精神のことです。髄海も気血により栄養されていますが、髄海の滋養不足となると、精神安定に関係する髄海の作用が低下し、これも睡眠不足やメンタルの不調として出ることがあります。

以上はあくまで東洋医学の考え方であり、髄海の滋養不足が虚血性脳血管障害など重篤な病状と言うわけではありません。

 

睡眠改善トリートメントで使用する漢方アロマオイルは「理」と「定」です。

 

理:肝と胆に帰経するオイルで、清熱作用がありイライラやほてりに効果的なオイルで、①肝気鬱結や②陰虚内熱からくる睡眠トラブルに効果的です。

定:心と小腸に帰経するオイルで、自律神経を整え心を落ち着かせる作用があります。
③心神の滋養不足からくる睡眠トラブルに効果的です。

睡眠トラブルの原因が一つでは無いことが多く、漢方アロマオイルも一つではなく複数のオイルを併せて使う場合もあります。

 

トリートメント部位は自律神経の走行する背中、噛みしめや過緊張などの影響で緊張が出やすいデコルテ、心神の安定に必要なヘッドです。
高ぶった神経を鎮めてリラックス状態にする、背中や首周りにこもった熱を散らす、首や肩、頭の筋肉の過緊張をほぐすトリートメントで睡眠のお悩みにアプローチします。

体の疲れ、不調と睡眠トラブルにお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

2024年03月07日