鍼灸治療の通院間隔と期間

鍼灸院に通うにあたり、どのくらいの間隔で、いつまで通えば体調が良くなるのか気になる方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。

鍼灸院にいらっしゃる方の多くは不調が長引いていたり、病院の診療や服薬でもなかなか改善しなかったりする方がほとんどです。
いろんな病院で検査しても異常が無く、薬もいろいろなものを試してみたけど効果が無くて鍼灸が効くと聞いて来られる方もいらっしゃいます。

それだけ長引いた不調なので、いかに鍼灸と言えど1回では治せません。
鍼灸は魔法ではなく治療なので、ある程度回数を重ねる必要があります。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1512.html

こちらは先日NHKで放送された「東洋医学ホントのチカラ」という番組で、難治性の頭痛に鍼灸が効くというコーナーの記事です。

この記事の中に、
「週2回の鍼灸治療と自宅でのツボのセルフケアを実践しました。治療開始から2週間ほどで頭痛の痛みが和らぐなど、徐々に症状が改善。3か月後の診察では、頭痛の重症度を測定するテスト(HIT-6)の結果でも頭痛の頻度が下がり、生活への支障なども大きく改善したことが分かりました。」
という部分があります。

難治性の頭痛を改善させるには、週2回の鍼灸治療を3ヶ月は続ける必要があると言うことがわかります。
また自宅でのセルフケアも実践してもらっていることから、鍼灸治療だけでなく普段の生活でのケアも必要なんですね。

この記事では頭痛を主訴としていますが、これは他の疾患でも同様です。
機能性ディスペプシアや起立性調節障害、過敏性腸症候群、突発性難聴をはじめとした難治性の症状や、パニック症状、ストレス、不眠などにも鍼灸は効果を発揮できますが、その効果を実感できるまでには時間がかかります。

自律神経の乱れからくる症状は効果が出るまでに2~3ヶ月ほどかかります。
症状により期間は前後しますが、変化を感じ始めるのがそのくらいです。

数回の鍼灸治療で効果が出ないために「やっぱり鍼灸でもダメだ」と諦めないでくださいね。


2023年04月24日