起立性調節障害の治療法

起立性調節障害は自律神経の調整がメインとなるので、鍼灸を使用した治療になります。
ですが、起立性調節障害は主に中学~高校生くらいの年齢で起きやすく、そのくらいの年齢の子の中には鍼灸、特に鍼に対する抵抗感が強い子もいます。

おそらく鍼灸治療の中で、一番の心配は痛みだと思います。
鍼を刺すので全くの無痛とはいきませんが、極力痛みを感じない打ち方をしますし、どうしても緊張したり怖い場合には刺さない鍼を使用します。

 

治療ですが、自律神経の調整するため背中に温灸をして浅めに鍼を打ち10分程置いておきます。
そこからは現れている症状に応じて治療内容は変わります。
目まいや頭痛がひどければ、頭や首、肩周囲の治療となり、食欲不振や下痢便秘など胃腸が悪いときは手足やお腹にお灸や鍼を打ち、胃腸を整えます。

東洋医学では疾患そのものではなく、その人の体質をみて治療法を決定します。
体質を見て、最も効果のあるツボに鍼灸をします。
起立性調節障害の場合も同様で、現れている症状は同じでもその原因が人それぞれ違えば治療法も変わるため、ここに載せているのは一例です。


効果が出るまでは人それぞれですが、早い方だと3回目くらいから体調の変化を感じられる方が多いようです。
起立性調節障害もその発症からの期間が長いほど治療に時間がかかります。
鍼灸治療を迷っているなら、まずはご相談ください。
また、病院の治療と併せて鍼灸治療をおこなうことが大切です。

2023年04月24日