不眠の鍼灸治療

当院の自律神経系の治療は全てそうですが、東洋医学的に体質を分類していきます。
①動悸やイライラ、目まいがあるか。
②頭に熱っぽさや目の充血があるか。
③食欲があるか。また下痢や便秘をしているか。
④イライラがあるか、脇腹のひきつりやノドの詰まる感じがあるか。
⑤胸やけや口の中に苦みや甘いような味がするか。

…など、いろいろな項目をお聞きし現在の体質がどうなっているかを診て、治療に入っていきます。

手足や頭のツボに鍼を打ちますが、その中のいくつかをご紹介します。

神門(手首の内側)

神の門と言う名前の通り、精神を安定させるツボです。
不眠症や不安など気持ちが不安定な時によく使うツボです。
ここに鍼を3~5mmほど打ちます。

印堂(眉間)

ここも精神を落ち着かせるツボです。
指でゆっくりと円を描くようにマッサージするのも効果的です。

三陰交(足のスネ内側)

内くるぶしの高いところから指4本上にある、婦人科系の特効穴。
ここは血を増やす作用があります。
東洋医学では血は精神を安定させる作用があると考えており、血を増やすことで気持ちを安定させ不眠症状を緩和させます。

 

この3つ以外にもいろいろなツボの組み合わせはありますが、特に神門は不眠症の鍼灸治療では必須のツボです。

仕事や普段の生活、また最近ではコロナや世界情勢など気持ちが暗くなるニュースが多く、不安やストレスで自律神経のバランスを崩す方も多くいらっしゃいます。
睡眠は疲れを取り、脳を休めて、体が回復する唯一の時間です。
その睡眠の質が悪いと、疲れが取れず考えもまとまらず、精神的にもきつくなってきます。

不眠でお悩みでしたら、病院の治療と並行して鍼灸治療を試してみてください。

2022年04月11日