起立性調節障害の原因

起立性調節障害の原因を東洋医学視点でみてみましょう。

東洋医学には陰と陽の考え方があり、「陰」は安静、沈静に働き「陽」は活動的と言う特徴があります。
それを自律神経に当てはめると、交感神経は陽、副交感神経は陰となります。

陰と陽はそれぞれがバランスを保つことで健康を維持できると言う考えで、これが崩れると不調が起こります。
起立性調節障害ではこの切り替えがうまくいかなかったり、どちらか一方が弱まっていると考えられます。
また、陰陽バランスだけでなく、湿邪の停滞やストレスによる「肝鬱」と言った状態でも起立性調節障害が発症すると考えられます。

起立性調節障害

 

自律神経の不調は病院のレントゲンやMRI、血液検査など画像や数値としては捉えられない疾患です。
東洋医学は見えないものも見ると言う考えなので、陰陽や邪気の存在などから原因を探ることができます。
非科学的に思えますし、実際に科学的根拠が無いと言う理由で東洋医学や鍼灸はその効果を証明しにくいのですが、目に見えるものだけが病気ではありません。

自律神経失調や機能性ディスペプシア、起立性調節障害、不妊症など原因不明と言われる疾患は数多くあります。
特に原因不明と言われたものや慢性病(発症から経過が長い疾患)などは鍼灸の得意とするところです。


起立性調節障害は陰陽バランスを整えたり、痰湿や肝鬱など体の気血の巡りを阻害しているものを取り除けば、自然と緩解すると考えられます。


2023年04月24日