起立性調節障害

起立性調節障害は立ちくらみ、動悸、目まい頭痛などの症状があらわれる自律神経失調の一種で、小学生~中学・高校生に発症しやすい病気です。
朝起きられず夕方になると元気になるという特徴がありますが、これは自律神経の調整がうまくいかないために起こるものです。

本来人間は夜寝ている時は安静モードの副交感神経がオンになっており、朝になると活動モードの交感神経に切り替わります。
しかし自律神経に不調が起こるとこの切り替えがうまくいかず、朝になっても安静モードの副交感神経優位のままなので起きることができず、交感神経にようやく切り替わるのは夕方になってしまう。
そのズレた活動モードのまま夜になるので、眠れず夜中遅くまで起きている。そうするとまた朝起きられない…と言う悪循環になってしまった状態です。

 

起立性調節障害の症状は立ちくらみや目まいだけではなく、過呼吸、食欲不振、吐き気、下痢、便秘、胃痛など自律神経支配のもの全てに影響がでるおそれがあります。
食欲不振や胃痛が続いているが、実は起立性調節障害だった…なんて言うことがあるかも知れません。

症状が続くときはまずは病院で診察を受けましょう。
病院での検査、診察、服薬などで治療を進めて、それでも症状が改善しない方が鍼灸治療にいらっしゃいます。
鍼灸治療と病院の診察と並行してすすめていくのが回復への近道です。

2023年04月24日