督脈と自律神経

督脈(とくみゃく)とは背中に走っている経絡の一つで、全身の陽に属する経絡を総督するため、督脈と呼ばれています。

自律神経系の治療で督脈上にお灸をすることが多いのですが、これがよく効きます。
ほんわかと温かく、寝てしまいそうになる気持ちよさがあります。

 

督脈は背骨の真上を走っているのですが、その背骨には図のように自律神経も分布しています。
脳から出た神経は、背骨に守られた脊柱管と言う中の空間を腰の下の方まで走行しており、督脈と自律神経の走行ラインは全く同じです。
そのため督脈にお灸をすると、自律神経に作用して体のバランスが整います。

誰かの気持ちを落ち着かせるときに相手の背中をさすったりしたことがあると思います。
それはこの自律神経を沈静化する作用があるためで、知らず知らずのうちに皆さんも督脈に沿って安静のマッサージをしていたんです。

自律神経のバランスが整うと言うことは自律神経失調症にも効果があると言うことで、自律神経の調整、リラックス効果、安眠、疲労回復、沈静など心と体の両面に作用します。

また督脈は全身の陽経をまとめる役割もあるので、ここにお灸をすると全身の経絡に陽気が巡るため、冷え性の改善、全身の血行促進、風邪予防、不妊症にも効果があります。


督脈のお灸はご自宅ではなかなか難しいかも知れません。
それでも症状や体質の改善のためには毎日背中を温めることが必要です。
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首から背骨、仙骨までをしっかり温めるロングサイズのカイロで、背中全体をほどよく温めます。
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2022年11月11日