肩こりに効くのは鍼?マッサージ?

肩こりや腰が痛いとき、どんな治療や対処法があるでしょう。
ストレッチ、マッサージ、はりきゅうのそれぞれの特徴を説明します。

①ストレッチ
血行不良で縮こまった筋肉をゆっくりと伸ばして、元の柔軟性を取り戻す方法です。
最も手軽ですぐにできるセルフケアで、デスクワークなどで同じ姿勢が続いた場合、伸びをするのもストレッチの一つです。
コリが強すぎる場合は伸ばした筋肉が引っ張られ痛みを出す場合もあるので注意しましょう。
また筋肉の構造や関節の硬さにより、目的の筋肉が伸ばせなかったり別の筋肉を伸ばし過ぎたりしてしまことがあります。

②マッサージ
筋肉を圧迫したり揉むことで外力により硬くなった筋肉をほぐす方法です。
最も一般的で肩こりや腰痛の治療で真っ先に思いつくのがマッサージではないでしょうか?
リラクゼーション効果もあるので、肩こりだけでなく心身ともに癒されます。
皮膚を押すことで筋肉にアプローチするのでコリが強かったり、奥の筋肉が痛みを出していると、その分チカラが必要となり筋繊維を痛めることもあります。

 

③はりきゅう
細い鍼で直接筋肉を刺激し、痛みを抑え血行を改善させます。
上の図のように筋肉は二層構造となっており、深いところに肩甲挙筋や菱形筋、板状筋と言う筋肉があり、その上に僧帽筋が背中の上半分を覆うようについています。
肩こり首こりの原因が深いところの板状筋や肩甲挙筋だった場合、マッサージだと僧帽筋をグッと押してその下の深い筋肉に圧を入れないといけませんが、鍼は一気に深部の筋肉に届きます。鍼はとても細いので、ピンポイントで刺激を入れることができるので実はマッサージより痛くない場合がほとんどです。
硬い筋肉に鍼が届くと、筋肉がびっくりしてズーンと重い鈍い感覚を出します。
これが「鍼の響き」と言うもので、筋肉の硬さに比例し響きが強くなります。
肩こりや腰痛が強いほど響きが強くなりますが、その分効果も高くなります。

 

鍼は緊張性頭痛にとても効果的です。
緊張性頭痛は前頭筋、側頭筋、後頭筋のコリにより引き起こされ、おでこの頭痛は前頭筋、こめかみの痛みは側頭筋、後頭部の頭痛は後頭筋が原因です。
これらの筋肉は頭蓋骨にペタッと張り付いているため、とても薄くマッサージで力を入れると痛みやすいので、細い鍼は頭部の筋肉をほぐすのに最適です。

頭に鍼を打つのは怖いと思われるかも知れませんが、この筋肉の下は頭蓋骨なので、鍼がそれ以上に入っていくことは絶対なく、逆に最も安全に鍼が打てる場所でもあります。


肩こり、腰痛、緊張性頭痛に対する治療法として3つを挙げてみましたが、直接筋肉にアプローチできる鍼が一番効果が高いので、つらい肩こり、腰痛、頭痛でお悩みの方は、ぜひはり治療を受けてみてください!

2022年03月22日