ザイゾログ

発売年:1984年
メーカー:タイトー / ニデコ
価格:4800円
機種:MSX
媒体:ROMカートリッジ

「全20パターンに繰り広げられる神秘的な遊びの世界。 “ザイゾログ”は、まったく新しいタイプのゲームです。 妖しい光を放つ“クラムゾ”からエネルギーを吸収する新生命体“ザイゾン”。 それを阻止する“デオタム”。そのどれもが斬新な存在感に満ちています。」
(パッケージより)


操作方法

↑↓←→  :移動
スペースキー:自爆ボタン

赤いボールが自機の“ザイゾン”。これを操作してオレンジの四角形の上を通過していきます。 すべて通過すれば面クリア。敵に触れられると1機アウト&面の最初からやり直しですが、 自爆すれば1機失うものの、その状態からリスタート可能。


存在そのものが神秘的

 近未来的、無機質で統一されたクールなゲームです。よく「ゲームは時間の無駄」と言う人がいますが、 絵だけでもなく、音楽だけでもなく、その2つをトータルで組み合わせて一つの世界を表現できる高度な媒体としてゲームが存在することについては、 ザイゾログを見れば認めざるを得ないと思います。
 ザイゾログは当時のMSXユーザー御用達の「MSXマガジン」に広告を載せておらず、かなり認知度の低いゲームでした。 入手するとしたら、予備知識のないまま店頭でいきなり購入というハードルの高さ。ゲーム内だけでなく、 存在そのものもかなり神秘的。その情報不足感、説明不足感が、また素晴らしい味になっています。

「マーブルマッドネス」よりも先に発売?

 開発はコンパイル。ルールや雰囲気からアタリの「マーブルマッドネス」の影響を受けた作品のように思えますが、Wikipedia情報では、マーブルマッドネスのリリースは1984年12月。 サイゾログも同じ1984年製で、マーブルマッドネスを見てから真似をしていては年内の発売は間に合いません。
 当時のコンパイル関係者の方にこれを質問したところ、(当時のことははっきりとは覚えていないものの、人気作を真似て作ることに躊躇がなかったことには確信がある様子で)、おそらく影響を受けているんじゃないか、とのお話でした。


タイトル画面                オレンジに光る四角の上を通過する




狭くてなかなか通れず           急勾配を越えるには助走が必要



自爆で敵を吹き飛ばすと得点が       オレンジの上を全て通過すればクリア


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