メイニーズ

発売年:1984年
メーカー:アスキー / ZAP
価格:4800円
機種:MSX
媒体:ROMカートリッジ

「地下でさまようモーリ=アーキー。岩、水、氷、溶岩にかこまれこまっています。それを助けられるのはあなただけ!! おっと過激な怪物も登場です。さあ、あなたはどこまで戦い逃げられるか!!」(パッケージ裏の解説文より)


操作方法

↑↓←→  :移動
スペースキー:壁を削る(1面)、ジャンプ(2、4面)

 全4面。1面は洞窟、2面は地下水、3面は氷河、4面は火山。 各面のゴールがマップ右下に設定されており、そこまでたどり着けばラウンドクリア。


ZAPらしさにあふれる迷路ゲーム

 MSX黎明期に発売された、おなじみZAP社製の一本です。基本的にはゴールを目指して走る迷路ゲームで、そこに洞窟、水面、氷河、火山の 4種類のシチュエーションが加えられています。
 当時のMSXユーザー唯一の情報源「MSXマガジン」に掲載されていた画面写真は 背後に広大なマップの存在を感じさせ、散々ハズレを引かされて目利きになった小学生にも「コナミ製じゃないけどもしかしたら面白いゲームかも?」と、 あらぬ迷いを生じさせるだけの魅力を感じさせたタイトルです。
 驚くべきはBGM。タイトル画面にオリジナルのBGMがあり(トリトーンを思わせる旋律!)、そして1~4面にそれぞれのBGMが用意されています。1984年当時としては実に意欲的な試みです。 さらに奇数面がサイドビュー、偶数面がトップビューに切り替わり、スペースキーの動作が異なる点も画期的です。
 しかし同社製の「パイナップリン」や「ファンキーマウス」と同じく、 実際にプレーを始めてみると、細部の完成度の微妙さがジワジワと効いてきます。 ジャンプで一歩単位での踏み切りを要求される厳密さ、敵キャラクターの異常な移動速度、 偶然に任せるしかない部分でプレイヤーが次々に死ぬ割り切れなさなど、MSX黎明期らしい様々な理不尽要素があちこちに出現します。


「グーニーズ」よりも先にリリース

 ちなみに名前が似ていて、同じ洞窟のゲームである「グーニーズ」は1985年製(映画公開も1985年)。 「メイニーズ」のほうが先にリリースされており、グーニーズの真似をしたゲームではないことが分かります。 また「メイニーズ」の語源はローマ神話で、祖先の霊を指すようです。


パッケージ                タイトル画面。なんとBGMあり! 




1面は洞窟。横に穴を掘れる        2面は水面をジャンプで渡る



体半分のズレが生じたらアウト       3面は氷河。スリップして止まりにくい



4面は火山。中央の火口は横断できない   怪物はジャンプで飛び越えられる