ジェット セット ウィリー

発売年:1985年
メーカー:ハドソン
価格:4800円
機種:MSX
媒体:Bee Card

「ジェットセットは社交界の連中って意味なんだ。幸福にも洞窟から宝物を掘りあて、一躍大富豪の仲間入りを果たした炭鉱夫ウィリー。 彼は毎夜毎夜何百人も客を招きパーティを開くため、豪邸中ワイングラスやワインボトルが散乱。 とうとう召使マリアが怒り出し、ウィリーがこれらを全部片付けないと眠らせないと宣言した。 ところが、60の部屋とヨットハーバーを持つこの邸宅はいわくつきのもの。 以前、オーナーが実験室で消息を断っているため、怖いオバケがいっぱいいるのだ。 果して、ウィリーは無事グラスやボトルを片付け、ベッドに入れるだろうか」
(当時の広告より)


操作方法

↑↓←→  :ウィリーの移動
スペースキー:ジャンプ

 60部屋に散らばったアイテム83個を回収し、寝室に戻ることが目的です。回収前に寝室の前で見張るマリアさんに触れると、一人失うので注意!!


理不尽、悪意、不手際が満載 !!

 MSX黎明期から活動していたハドソンが、ファミコンでの活躍を経て、ちょっとメジャーになった1985年。 この年からハドソンは「Bee Card」というカード状のメディアでソフトをリリースすることになりました。 そのBee Card第2弾として発売されたのが、この「ジェット セット ウィリー」です。 これからはファミコンからの移植がメインになると思われた中での、まさかの海外製ゲームでした。
 内容は全65面の建物に散らばったアイテム83個を回収して、寝室に戻るというもの。 当時としては広大だったマップがうけたようで、周囲に買っている友人が何人かいました。 が、内容が大変アレでして、みんな明らかに落胆していました。
 ジェットセットウィリーが酷評された理由は多々あります。通常のゲームは、敵との接触をかわすのに体一つ分、 もしくは体半分の攻防になりますが、ジェットセットウィリーは「一歩」の幅で生死が決まります。 そして少し高いところから落ちると死んでしまう足腰の弱さ。面が切り替わった瞬間に敵とぶつかると、 リスタートがそれと同じ形で行われるため、残りキャラクターが全て死んでしまうという理不尽さ。 その不手際をカバーするために、残り16人から始まるという対処の大雑把さ。 さらに面と面がデタラメにつながっているという位置関係の初歩的な設計ミス。 全65面と言っているのに実は60面しかない広告のウソ。 そしてエンディングの容赦ない不条理さ。
 どこをどう取ってもダメ要素満載のゲームですが、 発売から24年を記念して、この中途半端な区切りの中で攻略してみましょう。


Bee Cardの外観              MSX史上最もシンプルなタイトル画面




激怒する召使のマリアさん(中央)。      巨大な敵の上をジャンプ



JSW名物ターザンロープ          象?



下の画面からジャンプで進入成功!      なぜか敵キャラクターの姿にされる27面

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