2018年8月14日 ~ 8月18日 4日間
【実験結果】
グリーンウォーターになってしまった環境(特に照度)のままでは、目立った効果を確認できませんでした。
【実験の内容】
ビンの向こうの金魚の絵がまったく見えない、かなり濃いグリーンウォーターに淡水シジミ(以下 シジミ)を5個入れました。
これをシジミが浄化してくれるか?澄んだ水に浄化してくれたら、その後の水質をチェックします。
ここで言うシジミは、淡水に生息する『マシジミ』です。スーパーで食用に売られているのは、淡水と海水の混ざる汽水域に生息するヤマトシジミです。 |
<このグリーンウォーターの水質>
pH:9、アンモニア & 亜硝酸塩ともに『ゼロ』
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4日経ちました!(^^) グリーンウォーターの濃さ、あれからほとんど変わっていません;
シジミがグリーンウォーターの植物プランクトンを食べているのは、排泄物からも間違いなさそうですが、同等かそれ以上に植物プランクトンも増殖しているようです。
このビンに入っている水の量は500mlです。シジミは5個入れていますので、1個あたり100ml・・・
10リットルの飼育水に換算すると 100個、50リットルだと500個入っているような高密度ということになりますね(^^;) まあこれは単純計算ですが。
置いてある場所は室内の窓際ですが、窓越しに強めの日光が当たるのは、14時~18時くらいまでの4時間ほどです。
あくまでも、水の入れ替わりがなく、他の植物も魚もいない閉鎖された今回の実験環境ではという前置きをさせていただきます。
濃いグリーンウォーターになってしまった状態から、そのまま強めの日差しが当たる環境では、水質浄化に関して、シジミを入れても『目に見えるほどの効果』を得ることはできないと言って良さそうだと思います。
ただし、これはあくまでもグリーンウォーターを『シジミだけ』で浄化しようとした場合です。
それでも、日当たりの悪いところで、植物プランクトンが増殖しにくい状態で同じようなテストをすれば、水が澄んで行ったことでしょうが、通常はそのような飼育はしないと思われますので(^^;)
また、その場合でも、シジミの排泄により、アンモニア濃度が上昇することでしょう。
<4日経過時の水質>
pH:8.0、アンモニア濃度:0、亜硝酸塩濃度:0
引き続き、今度は魚も水草もろ過バクテリアも一緒に入った、実際の飼育に近い状態ではどうなるかをテストしたいと思います。
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最後にこれは推測ですが
シジミが植物プランクトンを食べ、排泄し、それがまた養分となり、グリーンウォーターを構成する植物プランクトンの増殖を助けたという結果になったのではないかと思われます。
ビオトープや生物濾過が機能している飼育環境では、シジミが排泄したアンモニアや有機物は、濾過バクテリアや他の植物によって、多くは分解されたり吸収されたりするはずです。
今度はそれを確認してみたいと思います(^ー^)