上から見た状態で
マツモはこれが本来の姿です。多少重なっても、細く密に生えた針状の葉で、互いの距離が確保できており、通水性もよく、光も下の方まで届きそうです(^ー^)
一方、カボンバとアナカリスは、結構な割合で、葉の裏側に光を受けてしまいそうな感じですね。
しかも重なり合う(近づきすぎる)という状態は見るからに光合成の効率を低下させそうで、通水性も悪くなりそうです(^_^;)
当たり前のことを書くようで申し訳ありません。
カボンバもアナカリスも、本来は底床に根付いて、葉面の表が上向きになってこそ、最も効率よく光合成を行うことができ、成長もよく、結果、水質の浄化能力も高くなりますよね(^^)
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<画像はカボンバ>
ただ、飼育水量に対して、重量比で 0.25%のカボンバやアナカリスを密着し過ぎないように植えるか、束ねて入れるとなると・・・
かなりのスペースが必要になりそうではあります。
加えて、特にカボンバは、売られている段階で下の方の葉が弱っているものが割と多く、入れる前にそれらを取ったり、結果無駄に長くなった茎をカットしたりすることも必要になります。
飼育水量に対しての重量(0.25%)をベースに水草の量を決める、お勧めしている方法では、葉のない茎だけの部分が多いと、それだけ水草による水質浄化能力が低下してしまいます。
飼育を始めたばかりの水槽は
アンモニア(NH3)・アンモニウム(NH4) ⇒ 亜硝酸塩 ⇒ 硝酸塩
の順に濃度のピークが訪れ、硝酸塩は原則として水換えで薄めたり、水草がメインの水槽なら、水草に養分として吸収してもらうことも考えられますが、アンモニア(NH3)と亜硝酸塩は毒性が強く、濾過バクテリアが定着して、分解してくれるようになるまで
① すでに良好な環境から、濾材や飼育水ごと濾過バクテリア等を移植する。
② お勧めしているマツモの水質浄化能力を利用する。
③ ひたすら水換えする。
④ 各種吸着剤を用いる。
ここで水草を用いる場合には、アンモニア(アンモニウム)や亜硝酸塩、硝酸塩の吸収力が強いということが重要で、しかも飼育環境に入れたら、すぐにその作用をしてくれる、根を持たないマツモが優れていると考えています。
アンモニア(アンモニウム)を強力に吸収してくれれば、次にできる亜硝酸塩も必然的に少なくなり、亜硝酸塩の吸収もある程度してくれれば、亜硝酸塩を硝酸塩に分解するバクテリアが定着して、しっかり働いてくれるまでの間、当面は比較的安全な水質でしのぐことも可能です。
<ご注意>
魚の種類や大きさや数、餌の量によっては、一概には言えないということをご理解ください(^ー^)
また、この方法を公表しているのは、個人がしていることですので、学術的な研究レベルほどでは当然ないにせよ、ホビーレベルの試薬での実験で、十分な効果が得られたため、お困りの方がいらっしゃれば、どうぞお試しくださいと公表しています。
ただし、個別に私自身が立ち会えるわけではありませんので、すべての結果に対して自己責任でお願いします。