稚魚や幼生の水換えは、誤って弱らせたり、死なせてしまったり、流してしまったりしがちです。
特に排水は注意深くする必要があり、とても時間がかかると同時に、とても疲れる作業でもあります;
このたいへんな作業を安全で簡単にする方法をご紹介します。
サイフォンの原理を利用していますので
① 高低差
② スポンジの大きさや目の細かさや材質
③ ホースやチューブの内径の太さ
等でも水の勢いに違いが出てきます。
稚魚や幼生がスポンジに吸い寄せられるほどの勢いになったりしないように、流量の調節が必要です。
孵化してから日の浅い稚魚やエビの幼生等、種によっては物にくっついたり、乗っかったりすることもあり、排水や注水をしている間にスポンジや濾過器本体、ホース等に着いていることも多いですので、これらをそのまま撤去したりせず、飼育水中でやさしく揺り動かし、着いて来てしまった稚魚や幼生を元の場所に戻してください。
スポンジやホース、チューブやコンテナを複数の環境で共用する際には、病原菌や寄生虫をうつさないように熱消毒等の対策が必要になる場合もあるかと思います。
ミニスポンジフィルターを加工しての排水 [ 戻る ]
スドーの 『 ベタのフィルター 』 という商品(ミニ スポンジフィルター)を加工して使用した例です。
この例では孵化して2日目の稚魚の引っ越しに使用しました。
もちろん引越しだけではなく、水換えにも使用できます。
飼育水を吸い出し過ぎないように、必要に応じて底から間を開けて固定しておけば、稚魚や幼生の吸い出しや、排水し過ぎを気にすることなく安全で楽に排水できます。
ただし、スポンジのズレや脱落などには十分注意が必要で、スポンジがずれたり脱落したりすると、思いがけず稚魚や幼生を吸い出してしまったりする可能性もありますので、特にご注意ください。
なお、もしキスゴムが外れても、元々固定していた場所よりも下に落ちて、排水し過ぎてしまわないようにスポンジの下に何か敷いておく等、工夫されることをお勧めします。
このセット例では、10リットルを排水するのに40分程度です。その間じっと見守っている必要はなく、他の事ができるのもうれしいところです。
このスポンジフィルターに少し手を加えました(^^)
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① エアーとフィルターを通った水が出てくる部分をビニールテープ(絶縁テープ)でふさぎます。稚魚や幼生を吸い出してしまわないようにするために必要な加工です。
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② ビニールテープを密着させるように押さえつけて貼り付けます。
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③ ②の状態を固定するために、ビニールテープを横方向から巻きつけます。
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④ しっかり貼り付けて完成です!(^^)。
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簡単でしょ?
この例では、孵化して2日目のランチュウ(金魚)の稚魚での使用ですが、様々な種類の稚魚や幼生にも応用可能だと思います。
市販されているスポンジフィルターの中でも、できる限り目の細かな部類のものを使用することをお勧めします。
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スポンジフィルターとホースを接続しての排水 [ 戻る ]
目の細かいスポンジフィルター(テトラ ブリラント)とプロホースという商品のホースの部分とを接続し、稚魚や幼生を吸い出さないようにしています。
スポンジフィルターに付属のストレーナーも使用すると、吸い出される水がさらに分散され、稚魚や幼生により優しい排水となります。(この例では使用していません)
飼育水を吸い出し過ぎないように、必要に応じて底から間を開けて固定しておけば、稚魚や幼生の吸い出しや、排水し過ぎを気にすることなく安全で楽に排水できます。
ただし、スポンジのズレや脱落などには十分注意が必要で、スポンジがずれたり脱落したりすると、思いがけず稚魚や幼生を吸い出してしまったりする可能性もありますので、特にご注意ください。
スポンジの上からホースごと縛るように結束しておくことや、もしキスゴムが外れても、元々固定していた場所よりも下に落ちないようにスポンジの下に何か敷いておく等、工夫されることをお勧めします。
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<ご注意>
稚魚や幼生の種類や大きさ、スポンジの目の細かさによっては、一概に安全とは言えないということをご理解ください(^ー^)
市販されているスポンジフィルターの中でも、最も目の細かなものを使用することをお勧めします。
このページの内容を参考にしていただいて実践される場合、すべての結果に対して自己責任でお願いします。