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最終選定作品(4作品)の作者の言葉 | ![]() |
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2013/08/26 組曲「みどりの風に」 4作品・作詞者からの言葉 4作品に選ばれた4人の皆さんから作詞にあたっての思いや作品への 思いをお聞きしましたので、掲載させていただきます。 『桜の頃』 作詞にあたって 桜の頃は、私にとって一番思い出に残る季節です。 子どもの入園式があったり、新しい学年のはじまりであったり、私が仕事に 通いだしたのも桜の咲く頃でした。その頃のことを思い出し、うれしい幸せな 気持ちを言葉にしてみました。 子どもたちの育っていく未来が、どうか平和でありますようにと願っています。 『ルリビタキ』 詩作にあたって 組曲『みどりの風に』を構成する要素として、地域で生活する人々がその地域 「鳥」については個人的な契機があります。 その中に一羽の『ルリビタキ』がいました。雀と鳩とカラスくらいしか知らなか 野鳥を観察することでわかったことは、私達が普段いかに人間が生活する層 人間の生活層と野鳥たちの生活層が地域の中でも切り結ばれていることに思 今回の詩作そのものも私自身の感情や生活をすこしだけ豊かにしてくれたよう ※ ある夏の日、紀伊山地の弥山(標高1895m)付近の登山道で盛んに鳴きながら 「小さな音楽会」 に寄せて
『おもい』 作詞にあたって この詞は今から10年ほど前に作った詩です。題名もストレ−トに『今できること』で 今の私にもまだそんな純粋な“おもい”が残っていますように。
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No8
桜 の 頃
まぶしい朝の光あびて
桜の花びら 輝く
ほーら 聞こえるよ
子どもたちの笑い声
手をつなぎ歩いていく
大きな瞳
いつまでも元気でと思っている
桜の花びら風にゆれて
子どもたちを見ているよ
青い空にひびきわたる
笑い声いつまでも
四月の朝の雨あがり
空高く 虹 輝く
ほーら 見えるよ
子どもたちの笑顔
公園を走りまわる
桜いろのほほ
いつまでも幸せにと思っている
桜の花びら風に舞って
子どもたちにふりそそぐ
空にひらく花のような
笑顔いつまでも
桜の花びら 風になって
子どもたちにささやく
空を飛ぶ鳥のように
大きくはばたいて
No12
小さな音楽会
ラーララ、ルールー、ラーララ、ルールー
海辺の小さな小学校
そこから流れ出るメロディーは
はじめは、小さなつぶやきでした。
そっと、みんなで声をあわせてみたら
ちょっぴり心配、ドキドキでした。
ラーララ、ルールー、ラーララ、ルールー
きらきら輝くみんなの瞳
その懐かしいメロディーは
元気だった?のあいさつになりました。
うきうき、みんなで声をあわせてみたら
だんだん、たのしくてなってきました。
子どもたちの声は、
しだいに、明るくつよくなり、
思わぬ別れや悲しみを越え
喜びあふれて、響きわたる。
ラーララ、ルールー、ラーララ、ルールー
海辺の小さな小学校
今、そこから生まれたメロディーは
さわやかなエールになりました。
せいいっぱい、みんなで声をあわせてみたら
明るく生きる希望になりました。
子どもたちの声は、
しだいに、明るくつよくなり、
思わぬ別れや悲しみを越え
喜びあふれて、響きわたる。
ルリビタキ
待っていたよ ニュータウンの公園で
クリスマスまでには 会えると思っていた
瑠璃色(るりいろ)の翼 胸にオレンジのワンポイント
つぶらなまん丸の目は いつものきみ
あるときは 茂みの中をちょろちょろ
あるときは 尾羽を震わせたたずんでいる
ラジオ体操のおじさんおばさん 鬼ごっこのこどもたち ゆうべに散歩する犬たち
誰にも気づかれず さわさわした風の中で きみはひっそりとつぶやくだけ
公園の石畳を踏んで ひとつ先のバス停まで歩くよ
きみが山に帰る 雪解けの頃まで
ぼくの街が 瑠璃色の生命(いのち)が入った宝石箱になる
きみのことを知っているのは ただひとり
ぼくだけ
お
も い
今 私にできること
それは ほほえみかえすこと
いつも いつも 変わらぬ愛を
あなたが笑顔になれるよう
今 私にできること
それは 寄り添い歩くこと
ゆっくり ゆっくり 転ばぬように
あなたが歩みを止めぬよう
今 私にできること
それは あなたの幸せ祈ること
今日も 明日も 見つめていたい
あなたの夢が叶うよう
今 私にできること
それは 心をこめて歌うこと
ひとつ ひとつの言葉に添えて
あなたの心に響くよう
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以上の4作品です。おめでとうございました。 (委嘱委員会一同)