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29    20080106『クレーン萌え(2)』

『クレーン萌え(2)』

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クレーン萌え(2)
 
 
 
わたし的に「萌えるクレーン」は次の三条件。
 
ひとつ、「斜めに天指す意欲に萌え」
海外でよく見られる、ジブ(鉄骨の嘴部分)が
橋みたいに水平で、
ホイストでフックとワイヤーを水平移動するクレーンでなく、
天に向かって斜めに動く、上昇志向の姿であること。
 
ふたつ、「垂直に昇る気骨に萌え」
キャタピラつきで地上を動く自走式でなく、
建築物の頂上にあって、その成長に合わせて伸びてゆく
タワークレーンであること。
 
みっつ、「ひとり消え去る潔さに萌え」
建築物が完成したとき、いつのまにか姿を消し
地上の人々に讃えられることもなく
次なる現場へと放浪する渡り鳥であること。
 
クレーンの美しさ。
それは天と地の境にあって
地に起ちながらも天に接して
「空の一部である」こと。
 
昼は青空や白雲を背景に光を浴び
落雷も風雨も友とする強靭さ。
夜は星々を引っ掛け、闇に忍び
月光に映える密やかなシルエット。
 
そのときクレーンは、天象の祈祷師。
自然の神秘に溶け込む。
 
 
 
更新日時:
2008/01/12

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Last updated: 2010/1/11

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