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18    20060923『魔橋・日本橋(3)』

『魔橋・日本橋(3)』

魔橋・日本橋(3)
 
『日本国道路元標』(複製)。
橋のたもとの石碑に埋め込まれて
一般に展示されているものである。
 
この銘盤を見ると、
中心の十字から、全国へ向けて、
道路の流れが尽きることなく、
広がっていくかのようである。
 
しかし、注意したいのは、
十字マークを囲んで、放射状に配された
『日本国道路元標』の文字が
七文字であることだ。
 
一般に、方角は八つに分けられている。
 
道路の流れをここから全方向へと、
つまり四方八方へ
広げていきたければ、
文字か図形をひとつ足してでも、
八方向への、放射状配置が
なされているはずである。
 
しかし、ここに示されているのは、七方向。
ひとつの方向が、欠けている。
 
それは、
この国の道を延ばしてはならない、
禁忌の方角がひとつ、
存在していることを意味しているのだ。
 
あくまで私の、創作的妄想と、
お断りしておくけれど。
 
さて、もうひとつ、お気づきと思うが、
 
日本の全道路のゼロ座標を示す
中心の十字のそのまた中心点が
なぜか、すり減って光っている。
 
人間、本能的にこういう印を見ると、
指で押してみたくなるのであろう。
 
ある意味、信仰の対象と言えなくもない。
 
もちろんこれは本物でなくレプリカであるため、
いくらさわっても、霊的なパワーの発現は
ないはずである。
 
まあしかし、モノがモノだけに、
ニッポンのおヘソをくすぐるような
快感があるのであろう。
 
偶然、私はさわらなかったが、
お立ち寄りの方は、試してみてはいかが。
 
押したとたん、秒読みが始まって、
日本橋に超位相空間でも出現し、
その力場が首都圏を包んでしまい、
首都消失か東京ジュピターかと
騒がれる事態に発展することは、
ありえないはずだけど、ね。
 
更新日時:
2006/10/01

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Last updated: 2010/1/11

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