「わかな」の由来は、江戸時代「亀の子煎餅・若菜屋」の長男として生まれた初代 橋本吉蔵が、元来の遊び人で煎餅屋を継がず、お金に困った鰻職人を助けて面倒を見たことが切っ掛けで創業したとのこと。
明治5年(1872年)、日本で最初の鉄道が、横浜と新橋との間に開通した頃です。以来150年近く、各代当主は料理職人の矜持を持ち、ひたすら"うまい味"を求め、備長炭で鰻を焼き続け、現在は六代目
橋本隆 氏。
私が初めて「わかな」に行ったのは、昭和63年(1988年)、義父に3階の御座敷で、御馳走になったときでした。その後、2階の食堂は何回か行きましたが、今年3月親父の告別式の帰り、久しぶりに3階の御座敷に、家族や親戚と行きました。
以前、テレビ番組で紹介されていましたが、多い日で2,000食の鰻が出るのですが、ご飯の量が半端なく、何と丼も重も1合半。さらに、長年にわたり曜日や天候による時間ごとの客数を記録しており、それを基に逆算して仕込み、常に蒸したて・焼きたての鰻と炊きたてのご飯を提供しています。現在、鰻はもちろん日本国産で、愛知県の三河一色産。
やはり、一押しは鰻で、2階食堂では、上鰻重5,000円、上蒲焼4,700円、鰻丼3,500円、きも吸400円、いずれも税込です。3階御座敷は、基本はコースメニューですが、上蒲焼と上鰻重は注文が可能です。ただし、価格は、上鰻重5,110円(税込)、上蒲焼4,810円(税込)に加えて、サービス料10%が加算されるので、御注意ください。
鰻以外のオススメは、岩手県「奥の都どり」モモ肉の蒲焼が乗った2階食堂のやきとり丼1,800円(税込)で、これも香ばしく美味です。
やはり昼時間帯は、行列が出来て混みますが、13時半過ぎは、比較的待ち時間が少なく入店できます。通常は、2階食堂100席、3階御座敷70席ですが、コロナ対応のため席数を減らしています。全席禁煙、クレジットカードOK、3階のみサービス料10%加算です。
|