篠田屋

京阪三条の思い出

 1910年、大阪の天満橋と京都の五条を結ぶ京阪電鉄が開業して、今年で100年。三条まで延伸されたのは1915年でした。
 かつて京都に旅行したとき、京阪電車は鴨川の堤防上を走っており、春は車窓から、満開の桜が見えた記憶が鮮明に残っています。また、反対側の堤防から、対岸の桜並木に沿って走る京阪電車を眺め、河道屋の「そばほうる」を食べながら鉄道談義をしたことも・・・。
 しかし1987年(昭和62年)、五条から三条まで地下鉄化され、京阪電車に乗る楽しみも無くなってしまいました。京阪三条が地上駅で、バスターミナルもあって賑わっていた頃、駅前の安くてうまい食堂に入ったことがあり、多分この店だったのではないかと思い、紹介させてもらいます。


かつカレーじゃない「皿盛」

 篠田屋のメニューは、麺類と丼物が中心に、すべて格安。かけそば・うどん\370、天ぷらそば・うどん\500、にしんそば\550、中華そば\450、カレーライス\520、玉子丼\500、肉丼\550、とんかつ丼\600、うなぎ丼\680という感じ。
 メニューの中に、意味不明の「皿盛\600」を発見。長崎チャンポンのような「皿うどん」かと思い、おばちゃんに聞くと白飯にトンカツが乗りカレーうどんのルーをかけた物とのこと。カツカレーと思いきや、「かつカレー\600」は、しっかり別メニューでありました。
 写真が「皿盛」。片栗粉でトロミを付けた熱々の和風カレーが、揚げたてのカツにたっぷりとかかっていて、美味いの一言。元々は丼物だったそうですが、京阪電鉄の駅員さんの要望で、皿に盛るようになったとのこと。
 私にとって、京阪三条の新たな思い出になりました。ぜひ、食してみてください。 


お店の情報(2010年)

営業時間: 10:30から19:00まで
定休日: 土曜日
電話: 075-752-0296
交通: 京阪電鉄三条駅から徒歩1分
駐車場: なし
篠田屋


皿盛

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