古久や(こくや)
飯能の武蔵野うどん店
 天覧山(てんらんざん)からの帰り道、登山口と飯能駅との中間ぐらいにある「古久や(こくや)」で、武蔵野うどんを食べてきました。
 うどんの百科事典によれば、武蔵野うどんとは、東京都多摩地域と埼玉県西部(かつての武蔵国の入間郡と多摩郡)に伝わるうどん。武蔵野は、多摩川と荒川に挟まれた武蔵野台地の呼称で、関東ローム層に覆われ、浸水量が降雨量を上回るのが通常であり、水田を使用する米より、良質な小麦の生産が盛んだったとのこと。ゆえに、うどんが多く食べられるなど、小麦主食の食文化があり、各家庭でうどんを打つ習慣があったそうです。
 武蔵野うどんの特徴は、もともと郷土料理であるため、使用される小麦粉は、武蔵野台地で生産されたものを使用するのが原則で、麺は、一般的なうどんよりも太く、色はやや茶色がかっています。加水率が低いため、コシがかなり強く、食感も力強くツルッとは行きません。
 「古久や」は11時開店なので、15分前に到着しましたが、すでに3人が並んでおり4番目。入口で注文を受けてから、席に案内されます。
 食べ物メニューは、うどんとトッピングのみ。うどんは、温と冷が選べます。
 もりうどん・かけうどんは共に580円、大もり・大かけは共に630円、たぬき・きつねは共に630円。トッピングの天ぷらは、いか・かきあげ・ちくわの3種で、各130円プラスです。肉つゆうどん(並730円、大780円、特950円)が評判の店ですが、私は、いつもどおりシンプルに、大もりうどん(温)630円を注文。
 10分も待たずに、熱々艶々のうどんが運ばれてきました。並でも通常の1.5玉ぐらいの量があるので、大もりは想定以上のボリュームでしたが、薬味に、ネギ、ゆず粉、七味が付いてくるので、最後まで飽きずに美味しくいただけました。
 コロナ禍で席数を間引いてあるため、食べ終わった時は11時半前でしたが、店内は満席でした。地元の人は、持ち帰り注文の方もチラホラ。
 店の外観は、残念ながら改修工事中のため、御覧のような感じでした。天覧山からの帰り道、あるいは何かの用事で飯能に行った際、ぜひ食してみてください。うどんは、温がオススメです。
(2022年追記)
 初めて伺った前回は、山歩きの帰りでしたが、外装工事中で、店の外観写真が撮れませんでした。今回は、秩父へ行く際に飯能駅で途中下車して、外観写真を撮りに行き、久しぶりに食べてきました。
 開店30分前に到着しましたが、既に4組が待っており、5組目で椅子に座って待ちました。 今回は、20円値上がりしていたうどん大盛り(温)650円とイカ天130円を注文。変わらずコシが強く、やや顎が疲れますが、美味しかったです。

お店の情報(2022年更新)
場所:埼玉県飯能市八幡町6-9 西武鉄道飯能駅から徒歩8分
営業時間:月~土 11:00-14:10
定休日:日曜日、祝日
電話:042-972-3215
駐車場:店横に6台
古久や(こくや)

大もりうどん(温)630円

古久や(こくや)

大もりうどん(温)650円


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