赤福(本店)
創業300年以上の老舗
 赤福の創業は、1707年(宝永4年)、何と富士山が噴火して、宝永山が出来た年。
 明治10年(1877年)10月、伊勢一帯を襲った台風で五十鈴川が氾濫し、赤福は甚大な被害を受けました。これを機に新橋横に建て直したのが、現在の本店で、切妻屋根の妻入造り。再建したのは、六代目店主の妻ちゑで、この再建は、店の創業に相当する大事業だったため、ちゑは、赤福の中興の祖と呼ばれるそうです。
 なお、本店の金看板(画像)は、再建の10年後、明治20年(1887年)に創業180周年を記念して作ったとのことです。
 赤福餅は、お餅の上にこし餡を載せた菓子で、形は伊勢神宮神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどったそうです。餡に付けた三筋が清流、餅が川底の小石を表し、原材料は、砂糖、北海道産小豆、国産もち米のシンプルな和生菓子です。
 そして、「赤福」という名は、「赤心慶福(せきしんけいふく)」から、二文字を取り名付けたと言い伝えられているそうです。
 赤福餅折箱は、8個入720円、12個入1,030円、限定20個入1,750円です。最後に少しマニアックな情報ですが、折箱包装紙裏面には、夏期が「この家に福あり燕巣をつくる(誓子)」、冬期が「到来の赤福餅や伊勢の春(子規)」の句が印刷されています。

【2024年の更新情報】
 2024年2月22日から2月27日まで、期間限定で髙島屋横浜店8階催事場に出店されていたので、”白餅黑餅”を初めて購入し、食べてみました。
 そもそも”白餅黑餅”とは何ぞやという方に蘊蓄を一言。白餅は、平成から令和に手がけた白小豆餡の清らかさを込めたお餅。黑餅は、宝永の時代を経て明治の頃まで作られていた素朴な黒砂糖味のお餅です。
 2021年10月から、オンラインショップの宅配便限定で発売開始されました。当時の価格は、白餅4個と黑餅4個入りのセットで1,000円(税込、配送料別)で、カロリーは、白餅が1個89kcal、黑餅が1個94kcalでした。人気を博したため、その後2022年4月からは、伊勢市内の直営店で店頭販売を開始しました。
 赤福のHPによれば、画像の白餅黑餅のパッケージは、「天地人」をイメージしているそうです。白餅の白は天(雲)、黑餅の黒は地(稲穂)、右肩にある赤福の赤いロゴが人として表現され、その心は「我々人間は、天地の恵みを受けてこの世に存在しています。その恵みに、改めて感謝します。」とのこと。
 ちなみに2024年3月現在、定番の赤福餅折箱の価格は、8個入900円、12個入\1,300円、20個入\2,200円、白餅黑餅折箱8個入(白餅4個、黑餅4個)は1,100円となっています。

お店の情報(2024年更新)
場所:伊勢市宇治中之切町26
    伊勢市営蒲田駐車場から徒歩6分
営業時間:5:00-17:00
定休日:本店は無休
電話:0596-22-7000
本店の看板

赤福

白餅黑餅


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